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元プロが教えます エアコンの上手な使い方とお手入れの仕方について

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元電気工事従事者の管理人です。

私はエアコン専門業者ではありませんが、過去に100台以上エアコン取り付け・修理・ガス補充をしてきた経験を踏まえて、色々とアドバイスをさせて頂きます。

現場経験している分、量販店のスタッフよりもはるかに生きた知識を持っていると自負しています。
エアコンシリーズ第3段目となりました。前回の記事です。

エアコンアイキャッチ画像 元プロが教えます エアコンの上手な購入方法と見分け方
今回は上手なエアコンの使い方と、お手入れについて記事にしてみました。

上手なエアコンの使い方とは

空気の入れ替え

エアコンの電源を入れる前に、一度窓やドアを全開にして空気を入れ替えておきます。部屋の熱気をいったん外に逃がしてから、電源を入れましょう。

はじめは扇風機を併用し、一気に冷やしてから部屋が冷えた頃を見計らってエコモードにしましょう。

エコモードボタンの画像

エコモードボタンがない場合、温度は25度前後で風量・風向きはお好みの設定で。

エアコンのつけっぱなしは大丈夫?

設定温度にもよりますが、電気代もスイッチをこまめにON/OFFするより安く付く場合があります。

注意
あくまでも使う環境によります
エアコンの消費電力イメージ


photo by CO・エネ| コエネ | カテエネ| 中部電力が運営する家庭向けWEB会員サービス

『起動電力』について説明します。

起動電力とは?

下の説明をどうぞ

起動電力

ある一定の温度に到達するまでのパワー部分で電気代がかなりかかります。設定温度に到達すれば、後は維持するだけなので、さほど電気代はかからない仕組みになっています。

管理人

しかし1〜2ヶ月入れっぱなしにするというのは機械(特に室外機)に負担を強いることになります。

せめて1週間か10日に一度ぐらいは少し涼しい朝や夜があればOFFにして、エアコンを休ませてあげたほうが良いと考えます。(特に夏の場合)

送風運転

暑い時期が過ぎて、冷房はもう使わないという時は、半日間送風運転を行います。

内部にカビが繁殖するのを抑えるためです。後は暖房を使う季節まで、たまに室内機のパネルを開けて異常がないか、目視点検だけで良いです。

管理人

室外機に関しては、掃除をし終えたら暖房を使用する時まで保護カバーなどで養生しておきましょう。

室内機のお手入れ方法

注意
お手入れする時は必ず電源を切ってから行って下さい。感電の恐れがあります

最近のエアコンは自動クリーニング機能が標準装備される機種が増えてきました。しかしフィルターが汚れていないか時々点検して、汚れていれば掃除をする必要があります。

フィルターのお手入れ方法

フィルターの掃除はおおよそ2週間に1度を目安にしてください。(使っていない時を除いて)

フィルター自動清掃機能がある場合でも、最低2週間に一度は室内機を開けて中を点検しましょう。思わぬトラブルが隠れているかもしれませんよ?

前面パネルの両側に指をかけて、パネルが止まる位置まで開けます。決して無理に力をかけて開けないで下さい。破損する恐れがあります。

エアコン前面パネルの指を掛ける場所


手順1
掃除機でホコリを吸います

フィルターの表面は柔らかいので、無理に吸い込まないようにして下さい。取り外しの際は、ゆっくりと慎重に。ゴミやホコリが奥に行かないようにするためです。

フィルターを掃除機で吸っている



手順2
汚れがひどい場合

汚れがひどい場合は、中性洗剤を入れたぬるま湯にしばらく浸しておきます

フィルターをぬるま湯につけている所



手順3
乾燥させる

やわらかいスポンジなどで、掃除機をかけた面の逆側から汚れを取り除いていきます。(目詰まりを防ぐため)汚れが取れたら、日の当たらないところでしばらく乾燥させます。

しっかりと乾燥させる!これ大事なポイントです

フィルターを乾燥させている所



手順4
フィルターを元通りに取り付けます

外した時と逆の手順で慎重に取り付けましょう

掃除したフィルターを取り付けた画像



手順5
送風運転

その後最低1時間は送風運転を行って下さい。これで完了です!

ダストボックス


ダストボックスもしっかりと掃除をしてください。

脚立の天馬に乗って作業はしない

脚立から落下
photo by 厚生労働省ホームページより

注意
室内機のパネルを開ける作業は必ず3尺以上の脚立を使用しましょう!
二尺の脚立で天馬乗りをして骨折などのけがをする方が年々増加しています。
参考サイト
12436288584_94d6bc46d2_b.jpg
労働条件の確保・改善、労働者の安全と健康の確保、的確な労災補償の実施、仕事と生活の調和の実現を進めて…続きを読む

MEMO
一尺は約30cmです

室外機のお手入れ方法

室内機はまめに手入れしても、室外機は気になさらない方が意外と多いです。室内機ほど手をかける必要はありませんが、時々点検して下さい。

室外機の後ろ部分(フィン)にゴミなどが詰まっていないか確認します。

フィンを掃除機で掃除している所

ゴミを掃除機で吸い取っているところです。フィン(網)の目にそって、ていねいに掃除機をかけます。

フィンを雑巾で拭いている所

後はよく絞った雑巾で表面をフィンの目にそってやさしく拭きます。表面のファンの中にゴミが侵入していないか目視確認もして下さい。

室外機と周辺のメンテナンス

室外機周りもしっかりとチェックしましょう。

主にチェックしてほしいポイント

室外機と壁からの距離
室外機と奥の壁の距離
① サイドと奥の壁から最低15センチ離す

排熱が上手く出来るように最低15センチは離して下さい。私は掃除をしやすくするため、奥行きは20センチ以上離してます。

マキタコードレス掃除機

室外機の裏や、車内掃除に重宝しているのが「マキタ」の掃除機です。軽くてパワフルです。時々業務用にも使っていました。今は車内清掃で活躍しています。

軽量で場所を取らないから、車の後ろに置きっぱなしです。電池だけは複数個持っていたほうが便利ですね。マキタの製品は少し高価ですが、性能が良いので職人さんも好んで使います。

注意
暑い時期、電池は車内に放置しないで必ず抜いておきましょう!

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アイキャッチ画像 元プロが教えます DIYに必要なおすすめの電動工具【木材加工編】
ドレンホースの処理
髪取りネットの取り付け

ドレンホースの先に髪取りネットを取り付けます。(室内機の害虫侵入防止)エアコンを購入した時はすぐ取りつけるようにしましょう。

管理人

害虫がドレンホースから侵入して、室内機が故障するケースは意外と多いですよ。これだと費用もかかりません。

注意
後付すると、もし虫がホースの中にいれば、逆に虫が出なくなるのでご注意ください笑
memo

髪取りネットは定期的に交換することをお勧めします。古くなってくると、目詰まりしてドレンから流れる水が室内機へ逆流する恐れがあります。

インシュロック(ケーブルをたばねる材料)は100均で調達できます。工事の時に余ったケーブルを巻き付けているのは、風でドレンの位置が変わらないようにするためです。

memo
インシュロックは耐候性(黒)の商品をお選びください
③パテ処理
化粧パネルパテ処理

既存の化粧ダクトにコーキングやパテ処理をします。これも害虫侵入を防ぐためです。指でしっかりと隙間を埋めるようにしてパテ処理します。

④直射日光

注意
室外機に直射日光が直接当たらないような工夫をしましょう!

室外機の上に重いものを載せたり、前面すぐ近くに排気熱をさえぎるようなものを置かないようにしてください。

すだれ葦簀よしずは部屋を冷やすだけでなく、室外機にも活用して下さい。

こういう商品もあります。実際に2つとも取り付けをした経験がありますが、いたって簡単です。取説の通り施工すれば、特に問題はありません。2つともお客様から喜ばれた商品です。

直射日光が当たらないようにするだけで、冷房能力が落ちにくくなります。

⑤空間の有効利用

2段置きにする際は、あらかじめ室外機のサイズをはかってから購入しましょう。後、レベル(水平になっているか)に気をつけてください。

地震の時、上の室外機が落下しないように、念のため落下防止金具を取り付ければベストですね。(業者に工事を依頼する場合は、ついでに頼みましょう。親切な業者であれば黙っていてもしてくれますが笑)

まとめ

室内機のお手入れ方法をくわしく解説するホームページは多いですが、室外機に関しては少ないですね。今回は私自身が長年実践していることを元に解説しました。

エアコンを上手に使い、定期的にお手入れをすることによって、電気代の節約に加え、エアコンを長持ちさせることができます。

10年前に比べて、メーカーの省エネ技術はかなり進歩しています。

管理人

今使っているエアコンが10年以上でしたら、思い切って買いかえるのも良いかもしれませんね。

自動車なら6ヶ月・1年点検でディーラーが面倒を見てくれますが、エアコンの場合そうもいきません。暑い時・寒い時に突然エアコンが故障して困らないためにも、日頃からエアコンのメンテナンスをしっかりとして下さい。

今回の画像は去年購入した我が家で使用中のダイキンエアコンです。機能的で、温度・湿度もしっかりとコントロールしてくれるエアコンです。

(もちろん自動クリーニング機能・空気清浄機能やウリである加湿機能もついています)ぜひ購入リストに入れて下さい。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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